雑煮
昨年つくって飾りたる餅に 牛蒡・蘿蔔(大根の新葉)・昆布・山芋・菘(スズナ)・栗煎 等をくわえて 吸い物として 雑煮を すること・・・・・三日春の祝う心なり

春の七草
芹・薺・五形・繁縷羅・仏の座・菘・蘿蔔
7日の朝 7日正月として このものを入れて 七草粥として食す

だんだら粥
正月11日に 餅にひびが入って 水餅にする前に バラバラになった餅を集めて粥と供に煮詰めて ダラダラにして 食す。
家族がまたは集団が一致団結するように、くっつき逢って過ごすように 食するものなり

小豆粥
15日の早朝に小豆粥に餅を入れて食す。
清少納言が枕草子に15日は餅粥の節句として書かれしも このことなり。庭に庵をたて その上に粥の凝り固まる時に 東に向かって 再拝して 之を服すれば 年中疫病を治すといふ。小便脚気に効く

鏡の祝い
20日に 女は鏡台の祝いと言って 元旦より鏡に供えおきし 餅を煮て食す。
之は武士の兜のの餅を祝うと同じで、20日鏡に供えた餅を祝うは 初顔祝いという。
鏡は 男子の剣の如く 身の護りになる。