熱地獄各地獄に小地獄が十六処あるが、資料不足の為、わかるとこまで
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1,等活地獄(サムジーバ)
2,黒縄地獄(カーラストーラ)
3,衆合地獄(サムガータ)
  • 小地獄十六処 
  •  1.悪見処  2.多苦悩  3.忍苦処   4.大量受苦悩処  5.割刳処  6.脈々断処
  •  7.団処  8.朱誅朱誅処  9.何々奚処  10.涙火出処  11.一切根滅処 
  •  12.無彼岸受苦処  13.鉢頭摩処  14.大鉢頭摩処  15.火盆処  16.鉄火末処
4,叫喚地獄(ラウラバ)
  • 小地獄十六処  
  • 1.火末虫  2.雲火霧  3.大吼処  4.普声  5.髪火流  6.熱鉄火杵  7.雨炎火石
  • 8.殺々   9.鉄林曠野  10.普闇火  11..閻摩羅遮約曠野  12.剣林  13.大検林
  • 14.芭蕉烟林  15.有煙火林  16.分別苦 
5,大叫喚地獄(マハーラウラバ)
6,焦熱地獄(タパナ)
7,大焦熱地獄(プラタパナ)
8,無間地獄(アビーチ)

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この地獄は人間世界の下、約八千キロの所にあって、大きさは縦横共に八万キロほどです。この地獄に堕ちた罪人達は常に相手に対して互いに敵意を持っています。もし出会ったりすると狩人が鹿でも見つけたように鉄の爪で互いに傷つけ合うのです。そして、血も肉も完全になくなるほどに傷つけ合って終いには骨だけとなってしまう。
 あるいは、地獄の鬼達がやってきて、鉄の杖や鉄の棒で罪人達を頭のてっぺんから足の先まであらゆる所を叩きつぶして、体中がちょうど砂の固まりのように粉々になってしまうのです。
 あるいは、きわめて刀の鋭い刃であたかも料理人が魚を切り刻むが如く体中の肉を切り裂きますが、涼しい風が吹いてくると再び生き返って前と同じ苦しみを何度も何度も繰り返します。
死ぬほど辛い責め苦にあって、死んだようにみえても、誰も等しく活(よみがえ)って地獄の苦しみが何度でもきてくるしみを耐えなければならない。


この地獄は、「殺生」をしたものに与えられるが、人間だけではなくあらゆる生き物を殺すこと、さらにはその肉を煮たり焼いたりして食べたことの悪行の果てこの地獄に堕ちる。たいがいの人間はここに落ちるのである。
 その責め苦は、自分が成したのとおんなじように、身を切られ、火中であぶられたり、煮られたりで、まさに因果がめぐるのである。



因みに、八大地獄の中で最も刑期の短いのがこの等活地獄だが、人間世界の50年が四天王天の一日になり、四天王天の寿命が500年で、この地獄では四天王天の寿命は一日であります。そして、この地獄の刑期は500年ですから、人間界の年数で計算すると12,500,000年間出れないことになる長い刑期ですが、まだまだ、ここは入り口の地獄と言うことを忘れてはならない。現世と違い苦しいからと言って自殺することは出来ないのである。
 こんな世界に死んでもいきたくないですね。

煮えたぎった糞尿が泥状になっていて、その味は実に苦いのです。堅いくちばしを持った虫がその中にうようよしていて、罪人はその中にいれられ、この熱い糞を食べるのです。そして、無数の虫が集まってきて、一度に罪人の身体を食べます。皮を食い破り、肉を噛み、骨をくじき、髄まで食い荒らすのです。生前、鹿、鳥などを殺したものがこの中に落とされます。

ものすごい火が常にその中で燃えさかっています。人間世界の火を、この世界の火に比べたら雪のようになるくらいです。ほんのちょっと体さわったら芥子の実のように粉々になってしまうほどです。
 又、雨のように焼けただれた鉄が降り注ぎます。又、刀の林立したところがあり、その刀はきわめて鋭いのです。両刃の刀が空から雨のように降ってきます。このように、様々な苦しみが代わる代わる降りかかって来るのです。生前に貪りの心から生き物を殺したものがこの地獄へ堕ちます。

罪人は鉄の釜の中に入れられ、豆のように入れられるのです。生前、生き物を殺して煮て食べた者がこの地獄へ堕ちる。
生きたものを殺して煮て食べた者達がその報いとして落とされる

この地獄にはかぞへきれないほどの沢山の苦しみがあって、ここで全てを述べることは出来ません。生前、縄で人を縛って、杖でたたいたり、遠い道を走らせたり、険しい山から人を突き落としたり、煙をいぶして人を苦しめたり、幼児を脅かしたり、等々人を色々と苦しめて来た人はここの地獄で違う色々の苦しみを受けることになる。

真っ暗闇の中にあって、その中に燃えている火で焼かれるのです。ものすごい大風が堅固な山さえも砂のように吹き散らしてしまうのです。熱い風が、とがった刀の先のように鋭く吹き荒れています。生前に羊の口や鼻をふさいで殺したり、亀を二枚の瓦に挟んで押しつぶしたり下者はこの地獄に堕ちるのです。

大火が燃えていて、一日中あらゆる者を焼き尽くしています。熱い炎のくちばしを持った鳥や、野犬、狐などがいて、ものすごい声を出して鳴いているのです。これらの者が、始終罪人を食い散らかしてあちらこちらに骨や肉片が散らばっています。堅いくちばしを持った虫が骨の中に入って、骨の髄まで食い尽くしてしまうのです。生前、貝を吹いたり、鼓を鳴らしたりして、鳥や獣を脅して殺した者がこの地獄へ堕ちるのです。
険しい山の下にあって、常に鉄が燃える火で焼かれるのです。生前に勝手気ままに生き物を殺した者がこの地獄に堕ちます。
  • 他は資料不足也

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等活地獄に加えて、さらに真っ赤に焼けた黒い鉄縄で体を焼かれいたぶられる。

この地獄は、「殺生」・「偸盗」 で、ひとのものを盗んだりしたものが落とされる

ここの広さは等活地獄と同じです。この地獄の鬼達は、罪人を捕まえて、焼けた鉄の地面に寝かせ焼けた鉄のむちで体中を打ち据えます。また、焼けた鉄の斧で、身体についたむちのあとにそって切り刻むのです。鋸や刀で、体中を切って何百何千の肉のかたまりにしてあちこちに散らしたり、焼けた鉄の鎖を無数に上からぶら下げて、その中に罪人を追い込むと凄い風が吹いてきて、罪人の身体に焼けた鎖がからみつき、肉も骨も焼き尽くしてしまうのです。その苦しみはたとえようもない苦しみだそうです。
又、両側に大きな鉄の山が有り、それぞれの山頂には鉄の棒がたっていてその二つの鉄の棒の間に鉄の鎖が張ってあり、その下には煮えたぎった大釜がある。罪人の背中に鉄のおもりを背負わせて、その鉄の鎖の上を行かせると、途中で遥か下の鉄の大釜の中に落ちて、粉々になりそのまま煮られてしまう。

ここの苦しみは、等活地獄とその小地獄の苦しみを足して10倍にした苦しみをここでは味あうのである。

獄の鬼達が罪人に叱りつけます。
 「心が何にもまして最も恐ろしいのであり、悪の根源なのだ。この心の悪いことが閻魔の支配する地獄におまえを落としたのだ。おまえは、ただ一人で地獄で苦しみ、自分で犯した悪い行為のの為に焼かれるのだ。妻子や兄弟を初めとする肉親の誰もが救うことは出来ないぞ。」


人間世界の100年が、とうり天の一昼夜に当たり、とうり天の寿命は1000年で、ここの地獄の一日になります。ここの地獄では刑期は1000で、人間界で計算すると、100,000,000(一億)年になるのです。

罪人を、険しいがけの遥か高い所におき焼けただれた鉄の鎖で縛り、それから鋭い鉄の刀が沢山立っている焼けた地面に向かって突き落とす。鉄の牙から炎を出している犬に食われて身体中の肉がバラバラになってどんなに助けを呼んでも誰も来てくれません。生前人に説教をする場合に、間違った思想をによって真実でないことを説いたりすべのことをほうっておいて崖から投身自殺をしたり下者がこの地獄へ堕ちます。
鬼どもが手に杖を持って罪人を追いかけて打ち、又、炎を出している刀や弓で後ろから射ったり切ったりします。生前むさぼりの心からひとを殺したり、人を縛ったり、人の食べものを取ったりした者はこの地獄へ堕ちます。
  • 他は資料不足也

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この地獄の広さは前の地獄と同じです。

向かい合った巨大な鉄の山があり、その間に罪人が入ると両側の山が迫ってきて罪人を押しつぶしてしまう。
大きな鉄の山が空中より降ってきて罪人を砂の固まりのようにうち砕きます。
 又、石の上に罪人を乗せて上から大きな岩で潰します。 
また、鉄の臼の中に入れて、鉄の杵でつき潰します。すると、気味の悪い鬼や、獅子、虎、狼などの猛獣、カラス、鷲などの鳥がやってきて食い散らかします。又、鉄のくちばしを持った鷲がやってきて罪人の腸を出して食べるのです。

この地獄には、大きな河があって中では鉄の釘が真っ赤に燃えているのです。鬼が罪人を捕まえてその河の釘の上に落とすのです。
この中には真っ赤に焼けたどろどろの銅の液体が入っていてその中に入れられるのです。
河の中には太陽が東から出たばかりのように身体が半分上に出ている者や、重い石のように完全に沈んでいる者もいます。また、手を挙げて大声で泣きわめいている人、お互いに近づいて泣き叫ぶ者、こんな苦しみを長い間受けていても誰も助けに来ないし、救ってもくれないし、頼る者もないのです。

又、鬼は罪人を刀のように鋭い葉をした木の林に入れます。
木の上を見ると、美しい女性がいて、その女性を求めて昇っていくと葉が刀のように罪人の身体や肉を切り裂きます。そうしながらも昇っていくとさっきの女性はいつの間にか地上に降りているのです。相手をとろかすような目で罪人達を見つめながら次のように言うのです。
 「 貴方を思うからこそ私は下に降りてきたのですよ。どうしてあなたは私の側に来て私を抱いて下さらないのですか。」
それを聞いて再び欲望がわいてきてしたにおり始めるのですが、木の葉は全部かみそりのように鋭くとがって上に向くのです。上ったときのように身体中ぼろぼろになりながらしたに降りると、今度はいつの間にか木の上にいて、さっきのように罪人に問いかけるのです。

このように数限りのない年月の間自分の欲心にまどわされこの地獄の中で苦しまなければならないのは、正しくない性欲が原因なのです。

鬼は、罪人を叱って次のように言います。
 「 他人のなした悪い行為で、自分が苦しい報いを受けているのではない、自分のなした行為で自分がその報いとしての結果を受けているのだ 」

この地獄は「殺生」・「偸盗」 に 「邪淫」 が加わる。つまりは、男女のよこしまなる関係である。
 浮気・不倫・強姦などである。異性を求める君たち気をつけなさい。

人間世界の二百年が、夜摩天の一日で夜摩天は二千年の寿命です。しかしその寿命もここの地獄では一日分です。ここの刑期は二千年人間世界で計算すると八億年にもなる。気が遠くなる。

他人の子供を捕まえて無理に性行為をして泣かせ者が落ちるところで、自分の子供が地獄へ堕ちていて鬼が鉄の杖や鉄の錐でもってその子の性器を突き刺したり鉄の釘を打ち込んだりしています。自分の子供がこんな苦しみを受けるのを見て可哀想にと言う気持ちが苦しさのあまり気絶してしまうのです。この子どもへの愛情よりも自分に受ける焼かれる苦しみは16分の1にも及ばないのです。
 罪人はこのような心の苦しみを味わったあとでも今度は自分の身体の苦しみを受けます。
頭をしたにされ、焼けた銅の液を肛門から注ぎ入れられ体内の諸器官が全て焼けただれ、最後には口から出てきます。
ここでは、身体と心の両面から責められ数限りなく続けられるのです。
  • 多苦悩
男でありながら男と性行為をもった者が(女でありながら女と性行為をもった者が)この地獄へ堕ちるのです。
生前関係をもった男を見ると、身体中が炎で包まれているのでその身体を抱くと炎に包まれて自分の身体も粉々になってしまうのです。死んでも又すぐ生き返り、恐ろしくなって逃げると崖から落とされて、口から炎を出す鳥獣に食い散らかされるのです。
  • 忍苦処
他人の妻妾と関係を持った者がこの地獄へ堕ちます。
鬼から、頭を下にされ木につり下げられて、下から火を燃やして身体中を焼きます。粉々に焼き上がると又生き返ります。
苦しさのあまり大きな声をあげようとすると、火が口から入ってきて身体の中の心臓などの器官にはいって焼かれます。
資料不足

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読んで字の如く、この地獄に落ちると、苦痛のあまり泣き叫びわめくことからこの名前がついた。                           ここの広さも上記と同じで、ここの地獄の鬼の首領は身体中が黄金色で、目から炎を出して真っ赤な着物を着ています。手も足も大きく風のように速く走り、気味の悪い声を発して罪人を懼れさせます。
罪人達はひたすら怖がって下を向き頼みます。「 どうぞ哀れと思ってほんのしばらくの間だけでも許しておいてください。 」
どんなに頼んでも鬼は益々怒るのです。  鉄の棒で頭をたたいたり、熱く焼けた鉄の上を歩かせたり、熱した鍋の中で罪人を何度もひっくり返したり、熱した釜の中でぐつぐつと煮たり、と 色々な責め苦を味わわせます。
 罪人は次のように言って唄って閻魔大王を恨みます。
「 どうして大王は優しい心をもっていないのでしょう。また、どうしてこんなにせかせかと苦しみを与えて少しもじっとしていてくれないのでしょう。どうして、私たちに哀れみをかけてくれないのでしょう??   」
を聞いて閻魔王は
 「 おまえは、愛欲という煩悩に惑わされて、悪い様々な行為をなした結果その報いでこうなっているのであって、わしを恨むのはおかしいと、そして、おまえは生前に悪い行いをして煩悩と愚かさに迷ってきた。どうしてその時に反省をして懺悔しなかったか??  今になって後悔してももう遅いのだ。 」

この地獄は「殺生」・「偸盗」・「邪淫」 に 「飲酒」 が加わる。
飲酒と言っても、酒ばかりではなく麻薬とかシンナーや、なんと病院からもらった薬もはいってくる

人間世界の400年がとそつ天の一日、と卒天の寿命は四千年。この地獄では刑期は四千年で、と卒天の寿命は一日であるから、人間世界で計算すると六十四億年の刑です。

生前に酒を売るのに水を加えて売った者がこの地獄へ堕ちます。ここにはあらゆる病気があります。病気は404の病気があります。その中の一つの病気をとっても、人間界では地球上の人々を数多く殺す力があるほどです。また、身体から虫が出てきて、皮膚・肉・骨・髄までも食い尽くしてしまうのです。そして又生き返り、その苦しみは何度も続きます。
  • 雲火霧
生前、人に酒を飲ませてからかったり、いじめたり、辱めたりした人はこの地獄へ堕ちます。
この地獄では、百メートルの高さもある炎が燃えさかり、鬼が罪人を入れると足の先から頭のてっぺんまで熔けてなくなるのですが、又生き返り何度も繰り返されます。
資料不足

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広さは前の地獄と同じで、苦しみの内容も同じですが四大地獄と小地獄の苦しみを足してその十倍の苦しみがあると言われています。

生き物を殺し、他人の者を盗み、よこしまなる性行為、酒を飲み、そして嘘をついた者がこの地獄へ堕ちます。
この地獄は「殺生」・「偸盗」・「邪淫」・「飲酒」 に 加えて 「妄語」 であり、即ち嘘をつくことである。                       嘘をつくというのは、何者にも勝る強い火で大海を焼き尽くすほどなのに、嘘をついた者を焼くのはたき火で焼きのと同じく簡単に燃えてしまうのだ。

ここの地獄で、嘘をついたものは舌を抜かれるのである。

人間界で八百年が化楽天の一日で、化楽天の寿命は八千年です。この地獄ではそれが一日で、刑期は八千年ですから約五百十二億年にもなります。
焼けた先のとんがった鉄針で、口と舌とが一緒に突き通されるので、叫ぶことさえ出来ません。
  • 受無辺苦
鬼が罪人の舌を抜き取ります。この痛さは壮絶なもので、抜くと暫くするとまた生えてきますので何度も何度も繰り返し抜かれて目玉も抜かれ、罪人を鉛筆を削るが如く削りとにかくその痛みは凄いものです。すべて、嘘をついた報いでそうなるのです。
資料不足

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とにかくあつい身も熔けてしまう熱さでその責め苦がある。
この地獄の鬼は、罪人を捕まえて熱い鉄の上にねかせ、上に向かせたり、下に向かせたり、頭の先から足の先まで大きな熱鉄の棒で打ったりついたりと肉団子のようにします。また、大きな鉄の串で、肛門から頭に突き刺して何度もひっくり返してあぶって骨の髄まで焼き上げるのです。
 仮にこの地獄のほんのわずかな火を人間世界にもってきたりすると、辺り一面火の海になり焼き尽くしてしまうほどです。
ましてや、罪人などは、木の若葉と同じで一瞬で燃え、我慢が出来るような状況ではなくなるのです。
 この地獄に堕ちた人が、上の五つの地獄の火に当たってもまるで霜か雪のように感じるかもしれません。

この地獄は「殺生」・「偸盗」・「邪淫」・「飲酒」・「妄梧」  この五戒をトータルしてさらに正しくない思想を信じたり、仏教の教えを拒否してはならない。

人間世界で千六百年が他自在天では一日で、他自在天の寿命は一万六千年です。この地獄ではその寿命も一日に過ぎません。この地獄の刑期は一万六千年、人間世界では四千九十六億年もの歳月となります。

この地獄に堕ちた罪人の身体は、全身くまなく燃えさかっています。別の地獄の住人が次のように言いました。
 「 君早くこっちに来なさい。君、早くこっちに来なさい。ここには、百蓮華の咲いている池があって飲む水は沢山あるし、林には涼しい木陰もありますよ。 」
それを聞いて走ってゆくと、道の上に穴が合って、なかで火が盛んに燃えています。その中に罪人は落ちて身体中が焼けただれてしまうのです。やけ終わると、再び生き返り、何とか百蓮華の池に行こうとしますが何度も何度も生き返り喉を潤そうとやっとたどり着くと、媚薬蓮華の池は大火を出して天高く燃え上がり一瞬内に焼き捨ててしまうのです。
 ここは生前、自分から飢えて自殺する事によって天の人となろうとしたものや、他人に間違った思想を信じ込ませたりした者がこの地獄へ堕ちます
  • .闇火風
この地獄の罪人は、ひどい風に吹かれて空中に漂い、拠り所がありません。身体が見えないほどに回転していて、一瞬強く吹く風が身体を砂のように砕いて、そこら中に散らしてしまいます。散ったあとで、又、生き返り粉々になりそして又生き返りをいつまでもういつまでも繰り返すのです。
 生前に 全ての存在には、常住なるものと無常なるものとがあり無常なる者は肉体で、常住なるものはその構成要素であると、まちがった思想を信じる者はこの地獄の苦しみを受けるのである。
  • 資料不足

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焦熱地獄に倍加してさらに熱い責め苦が待っている。                                                     
邪淫の最もひどい行いで、聖なるものに仕えている、尼僧と姦淫した場合である。

ここの寿命はほとんど半永久的で、生き物を殺し、人のものを盗んで、よこしまなる性行為をした者、酒を飲み、うそをついて間違った思想を信じたうえに、戒律を守っている、尼僧を犯した者がこの地獄へ堕ちるのです。
 
地獄へ到達すると、閻魔王が出てきて、しっかりと叱りとばし、その上に自分の犯した罪によって地獄へ送られるのです。
遠くに焦熱地獄の大火が見えていて、苦しみのあまり泣き叫ぶ声が聞こえてきます。その声を聞いただけで恐ろしくてふるえているのです。
閻魔王が言います。  「  おまえは、地獄のくるしみの声を聞いただけでそんなに懼れているがまして地獄の火にお前の身体が焼かれたらどんなに苦しいかがわかるか??  火が焼くのならいつか消えてしまうかもしれないが、悪い行為を焼く火は決して消えることはないんだぞ 」   
地獄の世界の火は自分が作った火であるのです。その日は想像を遙かに超えた火で考えは及びません。

この地獄は、余すことなく火が燃えていて、空まで燃えています。針の穴ほども小さい場所でも火に包まれていないところはないのです。この火の中にいて泣き叫んでも限りのない期間常に焼かれていなくてはならないのです。戒律を守っている尼僧を犯した者はこの地獄に堕ちます。
  • .普受一切苦悩
この地獄の鬼は、罪人の身体の皮を肉に食い込まないようにして剥ぎ取り、その剥ぎ取った皮と、身体を地面に並べて火で焼いた上にどろどろになった鉄汁を上から注ぎます。出家した僧が尼僧に酒を飲ませて騙して性行為をもったり、その女性に金品の贈り物などをしたりするとこの地獄に堕ちます。
  • 資料不足


アビーチと梵語では言って、阿鼻地獄とも言う。地獄を梵語でナラカといい、奈落の底である。地獄の中で一番に最悪の場所であることは言うまでもない。

この地獄は連れてってくれる鬼もなく、行くところはそこしかなく、なんと奈落の底に落ちるまで、二千年もかかって落ちていくのである。
この世界は真っ暗で天もなく明かりは一つもない。
閻魔は言います。
 
「 愚かなる者は、悪いことをしてから今になって後悔しているがもうどうしようもない。こうなったのも、別に悪鬼などがしたのではなく、自分がなした行為によって自分を縛っているだけなのだ。そして、自分が受けている苦しみは、大海の水のほんの一滴の水にしかなく、これから受ける苦しみは、大海の水のように限りなく苦しむのだ。  」

ここでは、とうてい説明が出来ない。それは、それを聞いただけで、書いただけで、読んだだけで人間は死んでしまうのだから・・・・・・本当に恐ろしいところなのです。

この地獄の苦しみは、上記の地獄の苦しみを一とするなら、あび地獄の苦しみは千倍以上もあるというのである。

この地獄は五逆罪を犯したもので、父を殺す・母を殺す・聖者を殺す・仏を傷つける・仏教教団の和を乱す。
このもの達は間違いなく無間地獄へ堕ちる。ここにきたものは、戻ることはほとんど不可能。

少し小地獄のみ説明しておきましょう

ここの罪人の上では、八十キロの高さで火が燃えています。全ての地獄の中でこの火の苦しみが一番強いのです。また、夕立の如く空から鉄の瓦が降ってきて、身体中が乾かした肉のようにぺっちゃんこになり、火が燃えている牙をもった狐がやってきて身体を食い荒らしていきます。苦しさが一瞬たりともなくならないのであります。
 生前に仏像を焼いたり僧達の宿舎を焼いたり寝具を焼いたりした者がこの地獄へ堕ちます。      
  • 黒肚処
飢えと乾きとが激しく、自分自身の身体を食べるのです。食べ終わるとまた生き返り、生き返ると又食べる。黒い腹をした蛇がいて、この地獄の罪人の身体にまといつき、足の甲から初めて、段々と全身を食べてしまいます。
 生前に、食料や道具を盗んで食べたり使ったりした者が、この地獄へ堕ちます。
  
八キロ立方もある鉄の山が上から落ちてきて罪人を砂の固まりのようにうち砕きます。砕けると又生き返り生き返ると又砕かれます。又十一の火焔が身体の回りを包んで焼きます。又、鬼が刀で身体中を切り裂いてその傷の間からどろどろに熔けた鉛の汁を注ぎ込みます。ここにはあらゆる病気がここにはあり、身体をむしばんでいくのです。仏になろうと修行している出家者の食料を横取りし、自分だけ食べて人に与えなかった者はこの地獄に堕ちます
  
  • 閻婆度処
身体の大きさが像ほどある、閻婆と呼ばれる悪い鳥がいて、くちばしは鋭く炎を出します。罪人を捕まえて、遥か高い上空までいって罪人を放すと、ちょうど石を落としたように粉々に砕けてしまう。砕けても又再生していると、又鳥がやってきて同じ事を繰り返していきます。何度も何度も繰り返すのです。
 生前、他人が使っている河をせき止めて、人を渇かせ死なした者がこの地獄に堕ちます。
  
あとは資料不足


花山勝友訳・・・往生要集より引用